歴史の重要性を考える (英語)
(英語) これまで携わった訴訟だけではなく僕自身の経験から学んだことは、歴史の重要性です。人々がなぜ歴史を理解する必要があるのかというと、それは単に現在や未来を知るためだけではなく、歴史の流れの中で自分がどこに位置しているか知る手立てとなるからです。そして自分自身のアイデンティティを探る手段にもなるのです。
僕は、歴史を学ぶことは登山に置き換えて考えられると思います。アジア・太平洋系アメリカ人が山の中腹まで登り、登って来た道から下方を見下ろすと、アフリカ系やラテン系、そしてネイティブ・アメリカンが道しるべを付けてくれた道筋が見える訳です。彼らこそ、公民権獲得への旅を奮い立たせ、アジア・太平洋系アメリカ人が後に続けるよう山道を導いてくれた人々です。そういう意味で、我々は彼らに借りがあるし、歴史を知っているからこそ借りがあると自覚することができるんですね。そして山の中腹にいるからこそ、さらに上の方を眺め、あとどれほど遠くまで進まなければならないか見渡すことができるんです。そして歴史は、我々がさらに上を見つめ、平等という名の山頂にはまだたどり着いていないということを知る指針にもなっています。
まだ先は長いですが、我々と同じ道を進む人々の存在も歴史が教えてくれています。そして我々はそのことをずっと胸に留めていなくてはなりません。なぜなら彼らの存在は僕らを奮い立たせてくれますし、実用的な政治戦略を発展させる手立てにもなっているのです。
日付: 2003年2月8日
場所: 米国、ワシントン州
インタビュアー: トム・イケダ、マーガレット・チョン
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