大浦智子
(おおうら・ともこ)
1979年兵庫県生まれ、高校卒業まで神戸市で育つ。大学卒業後、2001年からブラジル・サンパウロ在住。フリーランスで現地の日本人向けマスコミを中心に取材・執筆活動ほか、編集業務に携わっている。
(2023年9月 更新)
この執筆者によるストーリー
第5回 生物農薬で注目を浴びる東洋紡ブラジル社
2023年12月1日 • 大浦智子
第5回目は東洋紡ブラジル社の藤井康喜社長に話を聞いた。 1953年、ブラジルへの日本人移民が本格的に再開した。その2年後、1955年に同社は繊維事業でブラジル進出を果たした。時代の変化に応じて、自社の強みを生かしながら事業を展開し、現在は、繊維事業の技術から派生したサステナブルな生物農薬事業に大きな期待が寄せられている。 過去2年で急成長した生物農薬事業 「東洋紡といえば繊維」というのは、今は昔の話だ。東洋紡の海外現地法人の中で最も古い東洋紡ブラジルは、1955年…
第4回 庶民の食生活に浸透したブラジル味の素社
2023年11月17日 • 大浦智子
第4回目はブラジル味の素社の中村茂雄社長に話を聞いた。1953年にブラジルへの日本人戦後移住が再開し、その3年後にブラジル進出を果たした味の素社。当地での67年の歩みを通じて、人々の食生活を支え続けてきた。 リトル味の素社の挑戦 「リトル味の素社」とは、ブラジル味の素社に付けられた異名だ。グローバル展開する味の素グループの海外法人の中で、日本国内と同様にフードとアミノサイエンス(アミノ酸のはたらきから得られる多様な素材・機能・技術・サービスの総称)の2事業および製造…
第3回 省エネ・省資源にこだわるブラジル・エプソン社
2023年11月3日 • 大浦智子
第3回目はブラジル・エプソン社の安江威社長に話を聞いた。世界的なテクノロジーリーダーであるエプソンは、ブラジルを戦略的市場として家庭・オフィス用プリンター、テキスタイルプリンター、ビデオプロジェクターに注力している。 SDGsにマッチする「省・小・精」の技術 プリンター業界のリーダーとして世界的に知られるエプソングループは、日本のセイコーエプソン株式会社を中心に、全世界で年間約1兆円を売り上げる。 1975年に米国に販売拠点を開設した後、南米に進出し、ブラジルでは…
第2回 NSKブラジル社 ― 高品質ベアリングで顧客から信頼
2023年10月20日 • 大浦智子
連載第2回目では、NSKブラジル社(フランシスコ・アエシオ執行責任者)の片岩浩副社長に話を聞いた。 同社は1970年に設立された。敷地はサンパウロ市と近郊都市の鉄道中継点であるスザノ駅から徒歩約10分という一等地に18万㎡を有する。工場と技術センターで産業機械や自動車の軸受(ベアリング)の製造及び調査・解析を行っている。 NSK初の海外生産拠点として設立されて53年 NSKブラジル社は、日本精工株式会社の第4代社長・今里広記氏が伯国を視察し、初の海外生産拠点として…
第1回 クリーンエネルギー事業で注目集めるエコジェン社
2023年10月6日 • 大浦智子
パンデミックの厳しい環境の中でも事業を継続してきたブラジルの日系企業。コロナ禍も落ち着き始め、サステナビリティを目標とした新しい価値基準が求められる中、本連載では「ブラジルで活躍する日系企業の今」をご紹介する。 * * * * * 第一回目はエコジェン社(ルイス・カブラルCEO)の渡邉憲明副社長に話を伺った。今日のようにSDGsビジネスが取りざたされる前から時代を先取りし、クリーンエネルギー事業に着手してきた同社は、産業の基盤からブラジル社会に貢献する企業だ。 高…