絆:ニッケイ・ストーリー ~東日本大震災から~
人と人との固い結びつき、それが、「絆」です。
このシリーズでは、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震とその影響で引き起こされた津波やその他の被害に対する、日系の個人・コミュニティの反応や思いを共有します。支援活動への参加や、震災による影響、日本との結びつきに関するみなさんの声をお届けします。
震災へのあなたの反応を記事にするには、「ジャーナルへの寄稿」 ページのガイドラインをお読みください。英語、日本語、スペイン語、ポルトガル語での投稿が可能です。世界中から、幅広い内容の記事をお待ちしています。
ここに掲載されるストーリーが、被災された日本のみなさんや、震災の影響を受けた世界中のみなさんの励ましとなれば幸いです。また、このシリーズが、ニマ会コミュニティから未来へのメッセージとなり、いつの日かタイムカプセルとなって未来へ届けられることを願っています。
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今、世界中から日本へ向けた、たくさんの支援団体や基金が立ち上げられています。日系による支援活動情報を入手するには、ディスカバーニッケイ のツイッターをフォローするか、イベントセクション をご覧ください。日本への支援イベントについて投稿する際は、「JPquake2011」のタグを付け、震災支援イベントのリスト上に現れるように設定してください。
このシリーズのストーリー
東北地方で成長する社会的影響力のあるベンチャー企業
2016年8月4日 • ナンシー・マツモト
私は、非営利の社会的起業家組織World inAomori (WIT) とともに、日本の東北地方を巡る目を見張るような旅から帰ってきたところです。WIT を通じて、2011 年 3 月の地震、津波、原子力災害をきっかけに結成されたダイナミックな社会的ベンチャーの立役者たちと会うことができ、彼らがこの地域の社会的、環境的、生活的条件をどのように改善しようとしているかを知ることができました。日本の北東部に位置する東北地方は、畏敬の念を抱かせる湾や海岸沿いの入り江、森林、深い緑の…
「東北の新月」初上映会を仙台で開催!
2016年4月28日 • 南部 努
東日本大震災発生から5年を迎える日の9日後となる2016年3月20日。私たち市民有志は、リンダ・オオハマさん製作の記録映画「東北の新月」の上映会を仙台で開催しました。映画は2月末に完成。その作品を収めたブルーレイを携えて、3月7日にリンダさんが来日。初演の地として仙台を選んでくださったのです。 上映会当日の午前9時。上映会場となる「せんだいメディアテーク」の扉が開錠されると、数十人が館内になだれ込み、一斉にシアターを目指しました。午前10時の上映開始に合わせて受付の準備を…
東日本大震災から5年
2016年4月5日 • ギル・アサカワ
2011年3月11日、東日本大震災とそれに続く津波が日本北東部の広大な地域を壊滅させた夜のことを、私は今でも先週のことのように覚えています。デンバーで真夜中直前、携帯電話に警報が鳴った。日本東海岸沖で地震が発生したという。CNN をつけて、数時間、映像が流れてくるのを恐怖に震えながら見守った。津波が農地を襲い、建物や車、船を巻き込んで都市に押し寄せるのを見た。屋根の上に閉じ込められた人々の映像も見た。家々がまるで折り紙の箱が風に吹かれたかのように押しのけられ、炎上するのを見…
3.11を忘れない:「東北の新月」- その2
2016年3月11日 • ノーム・マサジ・イブキ
その1を読む >> 映画は、カナダではいつ公開されますか? 秋のバンクーバー国際映画祭で上映できるといいですね。映画祭に応募し、上映作品に選ばれれば2016年にカナダで初公開されることになります。 近年、良い作品がたくさん作られているので、上映できる保証はありません。サンダンス映画祭には今年12,793作品の応募があり、122作品しか上映されていません。その応募数ですから、可能性は高くありませんね。それでも私たちはベストを尽くし、上映されることを願っています。良い映画…
3.11を忘れない:「東北の新月」- その1
2016年3月10日 • ノーム・マサジ・イブキ
今年3月11日、日本の東北沿岸部の町や村を壊滅させ、永遠に人々の生活を変えた東日本大震災の発生から5年が経つ。 バンクーバー在住の映画監督、リンダ・オオハマによる3.11をテーマにしたドキュメンタリー映画「東北の新月」の完成が近づいている。私たちはこの機会にいま一度立ち止まり、命を落とした何千もの人々を追悼し、生活を取り戻そうとしている何万もの人々に思いを馳せるべきだ。 宮城県庁に勤務する仙台在住の友人、南部努さんは、今なお仮設住宅に住む県内の人々について、以下の驚くべ…
復興に影落とす人口減
2015年5月27日 • 南部 努
3月11日に震災4年目を迎えた。遅々とした歩みだが、被災地は着実に復興に向かっている。集団移転先の整地。災害公営住宅の建設。店舗・工場の修繕と建替え。鉄道の復旧。事業の再開。速度に違いはあるものの、日々変わり続ける日常の風景の中に街の再興を感じ取ることができる。 しかし、子細にその歩みを見てみると、各地一様ではない。原発の影響を受ける地域と受けない地域。内陸部と沿岸部。都市部と農漁村部。どのような切り口でアプローチするかによって、その断面はいかようにも映る。 岩手県の沿…