移民研究会
10月 2005から会員
10月 2005から会員
「移民研究会」は、日本人移民と日系人に関心を持つ研究者の勉強会として1975年に発足したが、その後、発展して、インフォーマルではあるが重要な研究会として活発に活動している。月に一回開催される研究会は、会員の研究成果を発表・批評し合い、日本国内・国外の資料に関する情報を交換する貴重な機会となっている。初期はアメリカ合衆国への移民と日系アメリカ人に関する研究者が中心であったが、最近は社会学、地理学、文学、ジャーナリズムなど多様な分野の研究者も加わり、南北アメリカに限らずオーストラリアやアジアへの移民も研究対象となっている。 現在、移民研究会は津田塾大学に属し、世界中の移民・日系人の経験を理解することと、世界に向けて日系人に関するメッセージや情報を発信することを使命として、重要な学術的貢献をしている。この研究会を発足させた精神である「ともに学ぶ精神」は、30年以上もの間、毎月開催される研究会を通してさらに育まれてきたのであるが、この発展は会員の積極的な貢献と、講師として招く国内外の研究者や専門家の貢献によって支えられてきた。 移民研究会の研究プロジェクトの成果としては、『日本の移民研究――動向と目録』(1994年)(日本で出版された研究書の解題と目録)および『戦争と日本人移民』(1997年)がある。最近では、全米日系人博物館との共同プロジェクトとして『アメリカ大陸日系人百科事典――写真と絵で見る日系人の歴史』(2002年)の日本語版を出版し、また国際日系リサーチプロジェクト(INRP)の研究成果として出版された <em>New Worlds, New Lives: Globalization and People of Japanese Descent in the Americas and from Latin America in Japan</em> (Stanford University Press, 2002) の日本語版を編集し、2006年には、『日系人とグローバリゼーション-北米、南米、日本』(人文書院) として出版された。さらに移民研究会は現在、『日本の移民研究』(1994年)の改訂版の出版に向けて作業を進めている。 このように、移民研究会は日本人移民および日系人に関する多様な分野の学術成果を積極的に国内外に発信してきており、今後も、その使命を果たしていくつもりである。 「移民研究会」は、以下の形で …
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