インタビュー
コルベット・キット(日本語)
(日本語)ラリーにとってデザインは、見た目だけでなく、機能的であることが重要でした。ラリーは、エアロダイナミクスにこだわり、限界に挑んでいました。そしてそれは、エアロダイナミクスが注目されるようになる前のことでした。ラリーが直感的にその重要性に気がついた時、エアロダイナミクスはまだ他の誰からも注目されることはなく、お金がかけられることもありませんでした。
先にコルベット・キットについて話しましたけれど、ラリーはとても良い仕事をしました。その時彼はゼネラルモーターズ所属ではありませんでしたが、風洞でテスト運転をさせてもらうことがありました。風洞でのテストはかなりお金がかかるんですよ。テストを経て、ラリーは、実際に空気抵抗係数を下げることに成功しました。
そこで問題が起きました。例によってラリーは、成果こそ上げましたが、デザイナーグループを怒らせてしまいました。彼らはラリーを押しのけ、上層部のところに出向き、こう言いました。「新しいコルベットを作らせてください。我々は現在のコルベットを空気力学的に改良することはできません。」するとラリーは、独立した立場にありながら、今のコルベットでもキットを付ければ数値を下げることができると言わんばかりに、自作のエアロダイナミクスキットを持って現れたのです。まずいですよね。
日付: 2011年9月14日
場所: 米国、カリフォルニア州
インタビュアー: アキラ・ボック
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター