インタビュー
収容所経験のない一世に対する補償運動(英語)
(英語)ジャック(夫)、一世だったあの男の人を覚えてない?ほら、ユタ州に住んでいて収容所には入れられなかったけど補償請求をした人・・・・
ガーディナの西南シニア・シティズン・プログラムだったかケン・ナカオカ・(コミュニティー・)センターか何かで、一世と一緒に仕事をしていたメアリー・フルタニという人がいたのですが、その男性がたまたまメアリーのところに来て彼女にこんな事を言ったんです。「補償の請求をしたんだけど、収容所には入れられていないからって却下されたんだ」とね。ですから(それを聞いた)私は「だってあなた、収容所にいた人の名前はきちんと名簿に記録されているから、誰がそこにいたか簡単にわかるのよ」と言ったんです。
そんな話があったちょうどその週、私とジャックは当時メリーランド州スートランドにあった公文書館に行き、たまたまそこで私はWestern Defense Command zone(西部防衛司令部管轄地域)外でFBIに連行された一世の名前を記録した3X5インチの(小さな)カードを見つけたのです。するとどうでしょう、何とそこにあの男性の名前があるじゃないですか!彼はユタ州ビンガム(市)で日本人であるという理由で逮捕され、ソルトレイク・シティー(同州)の刑務所に確か2ヶ月も拘置されていたらしいんです。もちろん逮捕される理由は何もなかったので、当局もそれ以上拘置することは出来ず、その後釈放になったようですけど。
つまり彼は収容所にこそ入っていませんでしたが、ただ日本人であるというだけで逮捕され、2ヶ月間も拘置されたんです。これは明らかに、「市民の自由法」(日系アメリカ人補償法)によって、アメリカ政府によって保証されているこれは自由の剥奪です。ちょっとしたきっかけでしたが、私が小さなカードに彼の名前と(逮捕された時の)短い記録を見つけたのは、このように全くの偶然だったんです。
日付: 1998年8月26日
場所: 米国、バージニア州
インタビュアー: ダーシー・イキ、ミッチェル・マキ
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター
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