インタビュー
写真花嫁と「仮夫婦」 (英語)
(英語) 面白い話があるんですよ。写真花嫁といえば、当時多くの人が仮夫婦といって「一時的な夫婦」として(ハワイへ)渡って来たんです。母は父と出会った後、両親によって日本へ送り返されていたので、彼と結婚するためにもハワイへ戻りたかったんです。だから、母は父と結婚するために妹の婚約者を借りて、夫婦としてハワイにやって来たんです。それが仮夫婦です。私の本を見たら、とても興味深い話が載っていますよ。誰でもいいから一時的な夫婦として(ハワイへ)やってくるわけです。もちろん、同じ船室を使わなくてはいけなかったんですけど。でも、こっちに着いたら、仮夫婦たちは別々になってそれぞれの道を行くわけです。彼らは離婚申請を提出します。
男性にとっては仮夫婦がカリフォルニアへ行く足掛かりになるんですよ。というのも、一旦ハワイに足を踏み入ればカリフォルニアに行くのはより簡単でしたから。彼らにしてみれば仮夫婦なんて何でもないことだったんです。タニモト夫人も仮夫婦として渡航してきた一人だと思います。彼女はハワイに着くとすぐに仮の夫と別れたので、彼の名前すら覚え出せないと言ってました。彼は本土に行き、彼女は後にタニモト氏と結婚したんです。そういうわけで、離婚はすごくたくさんあったんです。私の写真花嫁の本を見た誰かが当時の離婚率の高さについて述べていたけれど、それは本当の意味での離婚ではなかったわけですよ。
日付: 2004年2月19日
場所: 米国、ハワイ州
インタビュアー: リサ・イタガキ、クリッシー・キム
提供: 全米日系人博物館、ワタセ・メディア・アーツ・センター
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